稲作を通して食農教育に取り組んでいる新見南小学校(田邉眞校長・142人)の5年生は4日、旧明新小近くの田んぼで地域の人に教えてもらいながら稲刈りとはで干しを体験した。
昔ながらの米作りを通して学びを深めるとともに、食と農を通じて郷土への愛着を育もうとJA晴れの国岡山新見統括本部(磯田健一常務)、学校支援ボランティア米作り教室班(藤澤清リーダー)の協力を得て毎年取り組んでいて、販売まで体験する。6年目の今年は児童25人が5月の連休明けにもち米「ヒメノモチ」の籾(もみ)をまいて苗を育て、同月下旬に4㌃の田んぼに手作業で植えた。
稲刈りには米作り教室班のメンバーと指導役として学区内の老人クラブ会員計23人が参加。児童は稲の刈り方を教わったあと、鎌を手に田んぼへ。厳しい残暑に汗をぬぐいながら、黄金に色付いた稲を1株ずつ丁寧に刈り取った。
休憩を挟みながら力を合わせて作業を進め、刈った稲は老人クラブの人らから束ねて藁(わら)でくくる方法を教わり、長さ20㍍ほどに組んだはでに干した。
初めての米作り体験に西村友希君は「思った以上に力が要ったり腰が痛くなったりと手作業での稲刈りは大変だったけど、たくさん実っていて驚いた。皆で食べるのが楽しみ」と話し、藤澤リーダーは「今年は稲穂の色が特にきれい。良い出来になった」とほほ笑んでいた。
はで干しにした稲は9月25日(水)に脱穀し、12月6日(金)午前9時半から正田のあしん広場で販売するほか、同月11日(水)には校内で餅つき交流会を予定している。(金森)